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骨董の楽しみ 1                               
染色家のトールさんの楽しみは、縁日で古い陶器を見たり、買う事です。縁日のそんな情景を作品にもしています。古美術店で買うのでなく、お散歩がてらスケッチがてら、陶器を買う事って、肩の力もするする抜けていい感じ。とっても楽しそうなので、綴ってもらいました。  

 染色作家トールさんの骨董の楽しみ 京都北野天満宮縁日

 北野天満宮の近くに住んでいるので毎月二十五日の縁日にはよく行った。この縁日ではいろいろ変わったものを売っている。南側から入ったところにゴム靴の店があって店の片隅に左側だけの長靴が積んである。こんなものを買ってどうするのかと心配になる。この店は毎月「今日で店終い」と大声で叫んでいるが、翌日も店を出している。

 この店の向かいに顔馴染みになった陶器屋のオバサンが「あたしゃ江戸っ子だで」といったり、急に関西人になったり便利な人だがこの店で小皿をみつけて買うようになった。別の店では兵庫県から来ている陶磁器屋、この人は江戸末期とか、幕末とか、薩摩、唐津などと高そうなことばかり言うので寄らないようになった。

 ある時、北のはずれの駄物ばかり並べている店で30センチ位の印判ものの皿を見つけた。「五百円でええわ」というので早速買って帰った。家でよく見ると松に鶴、海があって遠くに富士山があるおめでたい図柄。大層気に入って判の重なりや段があっても愛嬌と思って大切にしている。この皿の鯛や海老を入れて型染めのデザインしたり楽しんでいる。

 

 

 

   
     

 

   
   
   
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